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関節に痛みやこわばりが生じるリウマチ。初期段階では熱っぽい、だるい、食欲がないなど風邪のような症状が続きます。
そのうち手がしびれる、うまく動かせない、激しい痛みなどの症状が出ます。炎症が進むと骨が徐々に破壊され、手足が変形してしまうこともあります。
日本でのリウマチ患者は100万というデータもあります。多くの人が悩む決して他人事ではない病気がリウマチです。
ではリウマチになってしまう原因は何なのでしょうか。

リウマチの原因はいまだはっきり解明されていない

リウマチは何故発症するのでしょうか。実はそのはっきりした原因は解明されていません。
未だに原因不明の難病と言えるでしょう。しかし体のメカニズムにより発症してしまうことは確かです。
遺伝的な要素、後天的な因子の関係、微生物による感染症など色々な仮説がありましたが、20世紀の半ばあたりから免疫との関与が明らかになりました。

手首の関節に痛みがある様子体は本来、病原体などが外部から入ってくるとそれを異物とみなし、攻撃し排出します。
しかし免疫システムが何らかの原因により勘違いを起こし、関節を保護する組織や成分までも敵とみなし、攻撃してしまうことがあります。体を守るための作用が骨や関節を壊してしまいます。

自己免疫疾患にはかかりやすい人とそうでない人がおり、要因としては日常的な負担など環境的要因、免疫の関係で起こります。
環境的要因というと喫煙やウイルス感染、腸内細菌の異常によるものも大きいです。

腸内細菌の影響というのは深刻です。腸内細菌の一つに大腸菌がありますが、大腸菌はエンドトキシンという毒性のものを作ります。
エンドトキシンを動物に与えると、免疫を狂わせ、体に影響を与えるという実験データがあります。
つまり大腸菌もリウマチとの関わりがあるということです。大腸菌を増やさないためにも腸内環境を整えておくと良いです。

リウマチについて何が原因かはっきりしたものがまだ解明されていませんが、こういった後天的な要因が多いと言えます。
またそういった様々な原因が重なって、関節を始めとした全身に症状が出るのがリウマチという病気です。

リウマチ患者は30~60代の女性が多い

リウマチの女性リウマチの治療患者は男女比では女性が多いです。
男性は1000人に1人、女性は1000人に5人、つまり200人に1人と女性の方が発症しやすいといえます。年代で言うと30~60代が多く発症します。
リウマチに限らず免疫が関係している病気は、男女比でいうと女性に多く起こる傾向にあります。

何故30~60代の女性が多いのか。その理由ははっきりとはしていませんが女性ホルモンの影響があります。
女性ホルモンがリウマチを引き起こす原因とは考えにくいですが、女性ホルモンには自己抗体の働きを活発にさせる働きがあります。
特に女性ホルモンの中でも卵胞ホルモン(エストロゲン)、乳腺刺激ホルモン(プロラクチン)の2種類に免疫を強める働きがあります。

エストロゲンは異物と間違え、体内の組織を攻撃する自己免疫疾患を活性化させる作用があります。

もう一つは女性の妊娠、出産にも関わりがあります。30~60代というと月経がある年代です。
閉経後はエストロゲンが分泌されなくなるので、その年代にリウマチが多いのも納得です。
また出産後、授乳の時期にプロラクチンの分泌が増え、ホルモンバランスを崩し、発症するケースもあります。
女性は男性よりもデリケートでホルモンの影響からリウマチになることもあるということです。

リウマチというと高齢者がかかるイメージが一般的にあります。
確かに60歳、70歳を超えて発症することも少なくありませんし、高齢発症関節リウマチというのが増えているのも事実です。
しかし中には10代のころから関節に影響が出る患者もいます。

実際には年齢とはあまり関係が無く、どの年代でも見られる病気なので、いつどんなタイミングでなるかもまだ分かっていません。

リウマチは遺伝も関係する

リウマチが遺伝することはあるのでしょうか。結論で言えば遺伝することもあります。リウマチは遺伝による原因が40%と言われています。
高い確率ですが、高血圧などに比べると遺伝するリスクは高くないと言えます。また特定の遺伝子によって発症する病気でもないと言えます。

その理由に多因子遺伝というのがあります。
遺伝子疾患には単一遺伝子疾患と多因子遺伝疾患があります。単一遺伝子疾患は原因遺伝子を1つ持っているだけで発症をしてしまいます。
それに対し、多因子遺伝子疾患は原因遺伝子を複数持ってはいるものの、その組み合わせや環境的要因により起こるものです。

リウマチはどちらかというと後者です。リウマチの要因は遺伝子が40%というとものすごい高確率に思えてしまいます。
しかしリウマチにかかった人の要因が遺伝子にもあるということであり、リウマチを発症した人がいる家系で必ずしも遺伝するというわけではありません。

例えば一卵性双生児がいるとします。もしリウマチの遺伝があるとしたら、どちらとも発症するということになります。
しかし実際には片方が発症してもう片方も発症するケースというのは15%程度だと言われています。

複数の遺伝子による組み合わせで発症するため、決まった確率ではなくバラつきがあるのです。
そのためリウマチの症状が軽いか重いかにも段階や個人差があるのです。
いずれにしても遺伝が原因の病気ではあるものの、必ずしも遺伝子が原因ではないということです。

そのため家族に患者がいるからといって必ず全ての子供、孫がかかるというわけではありません。過度に心配する必要はなさそうです。
ただ全くリウマチにかかっていない家系と比較すればかかりやすいというのも事実でしょう。

リウマチの痛みには鎮痛剤のセレコックス

長く続くリウマチの痛みにはセレコキシブがおすすめです。セレコキシブとはリウマチや抜歯後などにおける消炎、鎮痛を目的とした鎮痛剤です。
日本ではセレコックスいう商品名として広く知れ渡っています。

セレコックスは炎症を引き起こす物質であるプロスタグランジンを抑制します。
またプロスタグランジンの生成に作用してしまう酵素、シクロオキシゲナーゼに集中的に阻害することができます。
こうすることで痛みに関わるものが少なり、鎮痛作用に繋がります。

また従来はプロスタグランジンを阻害することにより胃や腎臓などのバリア機能まで抑えてしまったため胃腸障害等を引き起こしていました。
しかしシクロオキシゲナーゼだけに集中的にアタックするため、胃や腎臓などに副作用が少ないので安心です。

こういった薬を利用することでリウマチの痛みをなくすことができます。
注意しなければいけないのが妊娠中です。
妊娠中どうしても痛みが出てしまう場合には仕方ありませんが、妊娠末期は使用をお勧めできません。心配な場合はかかりつけの病院に相談すると良いです。

とにかく早期発見・早期治療

リウマチはどの年代でも発症しますが、日常生活に支障をきたす病気ですし、働き盛りの30代から発症してしまうと仕事を辞めなくてはいけないこともあり、辛い思いをします。
リウマチは昔、不治の病と言われてきましたが、現代では薬などを用いて治る病気です。
関節が変形してしまったとしても専門医で診察してもらえば手術をして治る見込みもあります。しかし基本的には初期症状の段階で治療が出来ていなければ元に戻して回復することは難しいです。

早期発見することができればその分完治する確率も高くなります。
もし痛みなどリウマチの症状が出たら放置せず、医師の判断を仰ぎ、セレコックスなどの薬を使用するなどして、早めに治療をしましょう。