生活習慣が乱れると過活動膀胱から頻尿になる

過活動膀胱は、膀胱が過敏になり自分の意志に反して膀胱が収縮してしまうことで、急に強い尿意をもよおし漏れそうになったり、トイレに行く回数が異常に増えたりする病気です。
過活動膀胱に悩まされている人は、加齢のせいだとあきらめたり、恥ずかしくて我慢したりしている人が多く受診率は低いのが現状です。
トイレしかし、いつもトイレのことが気になり、人付き合いに支障が出たり、外出が億劫になったり、夜のトイレの転倒で怪我をしたりする可能性があったりと生き生きとした生活を阻害してしまいます。

過活動膀胱は、日頃の生活習慣の乱れによる血管の老化や自律神経の障害、神経性の障害などを原因とする場合や、出産や加齢で骨盤底筋が弱まり起こる場合もあります。
排尿は、少なすぎても多すぎてもあまりよくありません。
適度な回数の排尿が理想的です。頻尿の悪化は、不安や不快感を強くするので日常生活にも支障をきたします。
昼間の頻尿は仕事をしている方には特に負担となります。夜間のトイレも寝不足になり精神面への影響も出てきます。

頻尿の原因の一つとして、冷え性が考えられます。冷え性の人は、体が温まりにくいので汗をかく習慣がありません。
汗をかかないので体内の余分な水分を排出しにくくなり、頻尿という形で尿の量が増えると考えられます。
尿の量が増えても膀胱のサイズは変わりませんのでトイレに行く回数が増えてしまうのです。

また、利尿作用のある飲み物を飲む回数が多いと排尿回数は増えてしまいます。利尿作用の高い飲み物や食べ物は体を冷やしがちです。
よって、冷え性を招くこととなり頻尿の症状につながってしまいます。
運動不足に陥ると、筋肉の量が減り代謝が悪くなってしまいます。そのため、太りやすくなり血行不良となり体が冷えやすくなります。
免疫力も低下し、内臓を支える筋力も減るので体の中心にある骨盤の歪みを誘発し、頻尿を促進させているとも考えられます。

このように、運動不足や利尿作用のある食べ物や飲み物の過剰摂取などの生活習慣の乱れは、冷え性につながり頻尿のリスクを高めていることが分かります。

若者でも尿漏れが多い?骨盤底筋トレーニングで対策

20代や30代の若者は、尿漏れや頻尿といったトラブルとは無縁のようですが、実際は、若いのに尿漏れや頻尿に悩んでいる人は多いといわれます。
特に、女性は尿道が短く、尿漏れしやすい体のつくりをしています。
妊娠や出産を経験すると、赤ちゃんの頭が膀胱や尿道を支える骨盤底の筋肉やその周辺の靭帯を傷めてしまうため、出産直後の女性のほとんどが尿漏れの経験をしているといわれます。
そのうちの1割くらいの女性は、出産後も尿漏れが治らず不安や不快感で悩んでいます。

尿漏れは、骨盤底筋を鍛えるトレーニングで尿漏れを抑えることができます。おなかに力を入れず、肛門と尿道を締めることを意識したトレーニングです。
正しく骨盤底筋を動かすことができるようになると、2~3ヶ月ほどで効果が見られます。
予防にもなるので、妊娠や出産時期に入る前から、無理のない程度でトレーニングを始めるとよいでしょう。

具体的なトレーニング方法ですが、おならを止めるような感じで肛門に軽く力を入れます。
そのまま排尿を途中で止めるようなイメージで、膣と尿道を締めることを意識します。下から絞り上げるように骨盤底筋を上に引き上げます。
軽く締めて緩めることをテンポよく5回ほど繰り返します。これを2~3回行い、1日に3~5回分けて行うことを習慣化して継続することが理想的です。
仰向けになった姿勢、立った姿勢、座った姿勢など様々な体勢で行うことが効果的です。

尿漏れは、適切な対処で改善することができるので一人で悩まないことが大切です。
また、尿漏れが改善されると便秘や冷え、女性ホルモンの分泌を促すなどのうれしい効果もあります。
漏れることへの不安から解放され、自分らしく生き生きとした生活を取り戻すことにつながります。