生活習慣の改善で治らない逆流性食道炎にはネキシウム

逆流性食道炎は、胃酸の分泌量が増えることで胃の内容物が食道や喉や口腔内に逆流する病気です。
そのため、胸やけがおきたり呑酸と言って苦みを伴う酸っぱい味覚を感じたりします。

寝る前の飲食を控えたり、脂肪の多い食べ物を控える、睡眠時に上半身を高くして寝る、アルコールを控える、禁煙するなどの生活習慣の改善で症状が軽減することもあります。
しかし、これらの生活習慣の改善を行っても良くならない場合は、薬の力を借りるのが治療への近道です。

逆流性食道炎で使われる薬剤には、胃腸の運動を促進するものや制酸剤、胃の粘膜を保護する薬などが使われることもありますが、メインとなる治療薬はプロトンポンプ阻害薬という種類の薬です。
プロトンポンプ阻害薬は、長時間にわたって胃酸の分泌を強力に抑えてくれます。

胃酸(胃液)が分泌されるには、ムスカリン受容体とガストリン受容体とヒスタミン受容体の3つの受容体が様々な要因によって刺激を受けることで、それがプロトンポンプと呼ばれる部分に伝わり、そこから胃液が分泌されます。

よって、プロトンポンプの働きを抑えれば胃液の分泌を抑えることができます。
プロトンポンプ阻害薬は、このプロトンポンプの働きを阻害して胃液の分泌を抑制し、逆流性食道炎の症状を軽くしています。

現在、プロトンポンプ阻害薬は5種類が販売されていますが、その中でもエソメプラゾールを主成分とするネキシウムが代表的なプロトンポンプ阻害薬です。
ネキシウムは2011年9月に発売された、比較的新しいプロトンポンプ阻害薬です。
従来のプロトンポンプ阻害薬を改良して作られました。従来の物は使う人によって効き目に差があったのですがこの点を改良しています。
また、従来の物よりも早く効くようになりました。1日1回の服用でOKです。
作用が強いので、約9割の逆流性食道炎の患者さんが8週間以内にネキシウムで症状が緩和しています。
胸やけや胃酸の逆流などもスッキリと治まり、その後はネキシウムを飲まなくても大丈夫になっています。そのため、通常は8週間までの服用です。

このように、ネキシウムは非常に強い胃液分泌抑制作用があるので、多くの医師が逆流性食道炎の第一選択薬として選んでいます。

ストレスも大きな要因の一つ

ストレスは、逆流性食道炎の発症に関与していると考えられています。
また、症状を悪化させる一因芋でもあるという考え方が主流です。ストレスが増えると、副交感神経が刺激されて胃酸の分泌が増えます。
胃酸の分泌が増えるということは、逆流性食道炎の症状を悪化させる要因の一つです。また、ストレスが色々とあると胃腸の動きが悪くなってしまいます。
胃腸の動きが悪くなると、胃の内容物がスムーズに腸へ運ぶことができなくなるので、逆流性食道炎の患者さんにとってこれはNGです。
いつまでも胃の中に食べたものが残っていると、ますます逆流しやすくなります。

ストレスがたまると、ついつい食べることで解消してしまうという人も多いでしょう。脂っこいものを食べ過ぎると、胃酸の分泌を促します。
一昔前は逆流性食道炎が少なかったのに、近年急増しているのは、脂っこい食べ物の摂取量が増えたことも一因だと言われています。
また、アルコールで紛らすのも同様にNG行為です。アルコールも胃酸の分泌を増やします。
よって、ストレス解消にやけ食いややけ酒などは、NG行為だと言わざるを得ません。

逆流性食道炎による、胸やけや逆流などの症状は、日常の中で不快感が常に付きまとうことでしょう。
これもまたストレスになり、症状を悪化させるという悪循環になりがちです。この悪循環を断ち切るには、我慢しないで早く治療することが重要です。
エソメプラゾールを主成分とするネキシウムは、強力に胃酸の分泌を抑えてこれらの不快な症状を解消してくれるでしょう。
それによって、あなたの抱えているストレスも一つ解消されることになるものだと思われます。
ストレスを上手に解消することも、逆流性食道炎の改善には大切なことです。