関節リウマチには温泉も効果的

病気を治すために温泉に浸かる「湯治」(とうじ)と言う言葉があります。
医学が発達していなかった頃には多くの人が湯治に頼っていました。体を温めることや含有している成分が体に良さそうな気がすることは確かです。
今でも多くの湯治場が全国にあるくらいです。昔の人が温泉で治療をしていた病気には関節リウマチも含まれていました。

リウマチの治療に温泉が効くと言うのにはいくつかの根拠があります。
一つは誰もが体感できる温熱効果です。40度程度の温度で患部を温めることで血流が整えられて筋肉が弛緩します。
体温が高くなるので血管拡張によって代謝が良くなり炎症が原因で分泌された老廃物の排出が盛んになります。
しっかりとした温熱効果を得るためには15分程度の入浴時間が必要です。普段よりゆっくりと浸かることを心がけましょう。

温泉に浸かっていると浮力があって関節への負担が軽減されます。座っている時も関節には一定の重力がかかっています。
水中にいることでそれを軽減する浮力があります。また、水中では適度な水圧がかかるので筋肉に均等な圧力がかかり炎症が起こっている関節部分に刺激を与えてくれます。

いろいろな成分が含まれている温泉には泉質によってさまざまな効能があります。
硫化水素や二酸化炭素は血管を拡張する効果があります。炭酸泉や食塩泉、硫黄泉、ラジウム温泉には温熱効果による血管拡張で血行促進作用が期待できます。
これらの効果は血流を高めてリウマチの痛みを軽減することができるようです。入浴前に泉質の効能を確認してみましょう。

ゆっくり温泉に浸かるとリラクゼーション効果によってリラックスすることができます。
自律神経が整うことで副交感神経が刺激されてストレスで疲れた気持ちを抑えて穏やかな気分に変えてくれます。
免疫系の働きが異常になることが原因とされるリウマチにはストレスが大敵です。リラックスできることは症状を改善するために重要なことです。

ストレスを溜めないこともリウマチ改善に有効

ストレスはさまざまな病気の原因となります。一見関係ないように思える関節リウマチも例外ではありません。
人は自律神経である交感神経と副交感神経がバランスを保っています。ストレスが過度にかかったり、長い間続いたりすることで自律神経のバランスが崩れます。
自律神経は免疫機能の働きに影響を与えるため異常を起こしてしまいます。

関節リウマチの患者の5分の1の方に精神症状が見られると言うデータがあります。
その内の1割の方がうつになっていると言うことも報告されています。これによりリウマチとメンタルヘルスは何らかの関係があると言うことがわかります。
特にストレスを感じることが体のさまざまなバランスを崩すきっかけなります。
メンタルヘルスが正常でないと体の不調を訴え、病気を悪化させると言った状態に陥りがちです。

万病の元となるストレスはできる限りためない方が良いと言うことは当然のことと言えます。
リウマチも明確な原因は不明ですが、発症するしくみに免疫機能の異常が関わっていることは確かです。
正常な状態に保つためには規則正しい生活を心がけて、質の良い睡眠をとることが重要です。
そして鵜舟にゆっくり浸かるなどリラックスできる環境を作りましょう。

リウマチは進行すると痛みだけでなく関節を変形させるおそれがあります。
症状を悪化させないためには治療だけでなくメンタルヘルスにも気を配った方が高い効果を期待できます。
なかなか完治することが難しい病気ですが、つらいことを溜め込んでストレスにしてしまうとさらに悪化してしまうかもしれません。
少しでも気分転換ができることを積極的に取り組みましょう。湯治に行く気分で少し長めに温泉旅行に行ってみるのも効果的かもしれません。